■日立中央研究所(庭園) 2012年4月1日
ムサシノ地方は晴れの良いお天気であったが、気温が上がらず、肌寒さも感じる一日であった。
野川公園の桜は、つぼみのまま待機状態。探索員Tは、野川沿いを自転車で上流に向かい、国分寺駅の北側にある「日立中央研究所」に開門20分前に到着。この日は、春と秋の年に2日だけ一般に開放される庭園の公開日。10時の開門を前にして、すでに長蛇の列ができていた。
研究所の敷地は、東京ドームの約5倍、ケヤキやサワラなど約2万7千本の樹木が生い茂り、ムクドリ、コジュケイなど約40種類の野鳥も生息しているという。敷地内に入った記者は、鬱蒼とした樹木に昔の武蔵野の姿を想像しながら、野川の源流となっている池をめざす。しばらく歩くと、木立ちの中から池があらわれ、白鳥が優雅に泳いでいた。池には古い水門があり、野川の出発点を確認できた。武蔵野をくねり、二子玉川で多摩川にそそぎ、そののち東京湾へと進む水の旅のスタート地点である。
以下、写真でレポートいたします。
■中村研一記念「はけの森美術館」 4月4日
春の大嵐が過ぎ去り、穏やかな陽ざしに恵まれて公園の桜の蕾が開き始めました。探索員Hは、小金井市中町にある「はけの森美術館」を探訪。この美術館は、洋画家、故中村研一画伯の旧宅の隣に建てられたもので、武蔵野の面影を残すひっそりとした空間で、氏の作品や愛用した調度品などをゆっくりと鑑賞することができます。
「料理して妻を待つ」-中村研一と日常のモチーフ-という企画展示(5月20日まで)に誘われて入館。1Fには、奥様がモデルの「婦人像」などの油絵と自宅周辺の野の花を題材にした水彩画や手紙が展示。仲睦まじく暮らしを営んでいらしたご夫妻のご様子が伝わってきました。2Fに進むとますますびっくり。画伯が絵付けをして日々使われていたと思われる皿やデミタスなどの食器、愛蔵本などが並んでいました。料理に関するエッセイも多数発表されていた氏の家庭料理のレシピまで紹介されており、食いしん坊の記者にとって、まことに興味深いもの。温かな食卓とご夫婦の愛情に思いの膨らむ美術鑑賞の小さな旅でした。
以下、写真でレポートいたします。
■サントリー武蔵野工場 工場見学 4月6日
昨日の陽気で野川公園の桜が一機に花開く。探索員Tは、電車で府中本町へ。ムサシノ地域をいつも自転車で移動しているTだが、今日は電車と歩き。府中にあるサントリー武蔵野工場を見学するためだ。というのは、この工場見学では、サントリーの主力ビール商品であるプレミアムモルツの製造工程を見学したあとに、出来立てのビールを試飲することができる。自転車は軽車両であるためこの試飲がゆるされないのだ。
府中本町から歩くこと約10分。目的のビール工場に到着。東京ドームの約8倍という広大な敷地にその建物はそびえ立っていた。印刷工場などの見学をいくつかしたことのある記者だが、このサントリー武蔵野工場の見学は実に快適で有意義、大満足の体験であった。
以下、写真でレポートいたします。
■野川界隈 4月7日
朝7時、探索員Hは、自転車でみかりの橋をスタート。調布市場をめざす。
記者がこの地に住み始めたのは約20年前。東北の田舎町出身の私は、東京にもこんなに緑が豊かな場所があることに驚きました。でも思い出してみると、この野川の流れは今よりももっと濁っていて、水量も少なかったような気がします。大昔の野川とは比較にならないのでしょうけれど、野川の環境を守る活動をされてきた方々のご尽力で、川の姿がきれいになってきたものと推測いたします。野川を愛する一人として、心から感謝を申し上げます。
以下、写真でレポートいたします。
■都立野川公園 4月8日
野川公園の桜が満開となった。日曜日の今日は、絶好のお花見日和。多分、野川公園が一年で一番人で賑わう日ではないだろうか。探索員Tは、この日の早朝の公園を散索。気温はやや低めだが青空が広がるとても気持ちのよい朝だった。
野川公園は、国際基督教大学(ICU)のゴルフ場であった場所を都立公園にしたもの。雑木林など武蔵野の自然を守りながら、人の手が適度に加えられたとても気持ちのよい公園だ。公園は、2つに分かれていて東八道路に架けた橋でむすばれている。
以下、写真でレポートいたします。
■野川から浅間山へ(出会いと発見の旅) 4月9日
気温が上昇し、初夏のような天候に恵まれた一日。探索員Hは、野川から府中市の多磨霊園、浅間山へと自転車で向かう。野川の遊歩道では、自称「九条おじさん」に出会い、浅間山では、吊り橋を発見するなど、出会いと発見の多い小さな旅でした(所要時間約2時間)。以下、写真でレポートいたします。
まさかこんな所に吊り橋があるとは思わなかったので驚きました。この橋は、構造的には吊り橋風なのかも。この後、頂上にある浅間山神社でお参りをしましたが、デジカメのメモリがいっぱいで撮影できませんでした。また次回報告いたします。
■早朝探索 4月12日
朝5時半、探索員Tが新聞を取りに外に出ると、昨夜の雨が蒸発しているのかモヤが立ちこめていた。景色が幻想的に見えるので、急遽カメラを持ち出し探索することに。モヤは急にはれることもあるので、とにかく野川公園へと急ぐ。桜は昨日の荒れ模様のお天気で散っているのかと思いきや、まだまだ頑張っていた。
以下、写真でレポートいたします。
4月13日 宇宙航空研究開発機構( JAXA)施設見学
北朝鮮が「人工衛星の打ち上げ」として発射したミサイルの失敗が報じられた日、探索員Tは、脈絡もなく探索に出発。調布市にある「JAXA](独立行政法人・宇宙航空研究開発機構)に向かった。JAXAは、あの無人探査機「はやぶさ」の帰還物語が世界的に大きな感動を生んだ、日本が誇る研究開発機関。そのJAXAの全体像がよくわかる展示室が、ここ調布航空宇宙センターで一般公開されている。実験用航空機やエンジンの実物、精巧な模型が展示されてあり、宇宙往遠機のシミュレーション操縦体験もできるらしい。機械関係に弱い探索員Tにとっても、興味深々のスポット。わくわくしながら門をくぐった。
以下、写真でレポートいたします。
今回は、時間が足りなくて「スペース・ミッション・シミュレータ」を体験できませんでしたが、とても興味深い展示に大満足。スタッフの方々のご対応もとても丁寧で大変有意義な時間を過ごさせていただきました。日をあらためてシミュレーションやYS11のコックピット見学に伺わせていただきます。4月22日の「一般公開」も楽しみです。ありがとうございました!
続・早朝探索 4月15日
日曜日の朝、探索員Tは桜の見納めに早朝の野川公園に再び行ってみた。やはり昨日の強い雨で公園の桜の木の大半は散っていた。しかし、場所による日照の関係なのか、品種や個体差の関係なのか、もともと開花が遅かったと思われる木は、けなげに、そして艶やかににその美しさを維持していた。
以下、写真でレポートいたします。
ハルちゃんが9歳、メグちゃんが7歳。ハルちゃんは春に生まれたから、メグちゃんは恵みの意をこめて命名されたというお話。メグちゃんは、犬の里親制度で原田さんに引き取られてから、ハルちゃんと姉妹のように育てられています。原田さんは小金井市にお住まいで、この地域の昔のことをいろいろと教えていただきました。
野川などで遊んで、はけの湧水で手足を洗ったこと。蛍が飛び交っていたこと。小さいときに馬車で荷物を運んで引っ越して来たこと。野川公園がICUのゴルフ場であったその前のことなど…。そんな昔のことを体験された方にはとても見えない若々しい方でした。
懐かしい、そして心温まるお話が聞けた日曜日の朝でした。
ありがとうございました!
夕暮れ探策 4月17日
野川公園の桜が葉桜になったころ、枝垂れ桜が満開の場所があることを聞いた探索員H。夕暮れ時であったが、さっそく行ってみた。そこは小金井市の野川の遊歩道。国分寺市に向かって野川沿いを遡る途中のところです。
枝垂桜そのものの開花が遅いのか、この場所だけのことなのか、勉強不足の記者には分かりません。以下、写真でレポートいたします。
蕾探索レポート 4月21日
つい先日まで桜で賑わっていた野川の沿道、今は菜の花の景色が美しいです。いろいろな花が咲き始めるこの季節、その蕾を探すミニレポートです。御狩野(みかりの)橋の上では、素敵な絵をお描きの中川さんに出会いました。
以下、写真でレポートいたします。
おじゃまして、ちょっとお話しさせていただきました。自転車で15分くらいの三鷹市北野にお住まいの中川さんでした。大学の美術部で油絵を描き始めてからずっと続けているそうです。現在はお勤めの合間ですが、将来、時間が出来たら、もっと楽しみたいとおっしゃっていました。
野川の沿岸では、いろいろな活動をされている方がたくさんいらっしゃいます。ウォーキング、ジョギング、サイクリング。絵を描く、写真を撮る(カワセミが人気)、犬とお散歩、早朝体操などなど。皆様とても楽しそうでいきいきとされています。
蕾から絵画へと思わぬ展開のミニレポートでした。
続・JAXA見学レポート 4月22日
4月13日の宇宙航空研究開発機構(JAXA)見学の続編です。今回は、年に一度の調布航空宇宙センターの一般公開日。いつもは入ることの出来ない第2会場(三鷹市大沢)に行ってみました。ここは道(水車通り)をはさんで調布飛行場と向かいあっているところ。実験機の一部も調布飛行場で運行されているとのことでした。
以下、写真でレポートいたします。
中に入ると、静粛超音速研究機(S3TD)の模型が展示されていた。早速近くのスタッフの方に「静粛超音速」とは?について聞いてみました。
1960年代にイギリスとフランスで共同開発され、2003年まで運行されていた超音速旅客機「コンコルド」。雷の音の大きさに近い騒音が発生するため、超音速で飛行するのは海上のみに限定され運行ロスが大きな課題となったそうです。JAXAの超音速チームでは、この課題に取り組んでいて、次のステップとして全長14メートルサイズの無人実験機の飛行試験計画を検討しているとのことです。
このような技術的な研究開発と、陸上の運行規制の見直しが表裏一体となることで、次世代超音速旅客機が実現していくそうです。4月13日のレポートでご紹介した「マッハ5、太平洋を2時間で横断」の世界につながっていくのですね。納得!
のどかな野川のすぐそばに、宇宙につながるこんな施設があることに改めて感嘆。今回も時間的余裕がなく、操縦体験シミュレータは体験できませんでした。次回にチャレンジしたいと思います。広々とした施設の中を見学。おみやげに実験機の紙模型が作れる型紙までいただきました。スタッフの方の説明もとても分かりやすく、機械オンチの私にもやさしいものでした。
ありがとうございました!!
4月30日 続・浅間山(山登り)+4月いろいろ
4月最後の日、探索員Hは、4月12日の続きで府中市にある浅間山ミニ登山に自転車で出発。まずは野川公園を通り多磨霊園の26区へ。ゴールデンウィークなので、公園は人でいっぱい。木々の緑も鮮やかになってきました。
以下、写真でレポートいたします。
標高がなんと79.6m!約10分のミニミニ登山でしたが、ちょっとだけ高尾山に行った気分が…。野鳥も多く、写真を撮られている方が多かったです。
気軽にミニ登山、ハイキングが楽しめる場所としておすすめ。頂上では、お弁当を広げられている方も。4月12日の続編でした。
以下、4月取材のいろいろをご紹介させていただきます。
■木々に朝日
■走る人
●雨中走る人
4月の部 FIN