春の大嵐が過ぎ去り、穏やかな陽ざしに恵まれて公園の桜の蕾が開き始めました。探索員Hは、小金井市中町にある「はけの森美術館」を探訪。この美術 館は、洋画家、故中村研一画伯の旧宅の隣に建てられたもので、武蔵野の面影を残すひっそりとした空間で、氏の作品や愛用した調度品などをゆっくりと鑑賞す ることができます。
「料理して妻を待つ」-中村研一と日常のモチーフ-という企画展示(5月20日まで)に誘われて入館。1Fには、奥様がモデルの「婦人像」などの油絵と 自宅周辺の野の花を題材にした水彩画や手紙が展示。仲睦まじく暮らしを営んでいらしたご夫妻のご様子が伝わってきました。2Fに進むとますますびっくり。 画伯が絵付けをして日々使われていたと思われる皿やデミタスなどの食器、愛蔵本などが並んでいました。料理に関するエッセイも多数発表されていた氏の家庭 料理のレシピまで紹介されており、食いしん坊の記者にとって、まことに興味深いもの。温かな食卓とご夫婦の愛情に思いの膨らむ美術鑑賞の小さな旅でした。
以下、写真でレポートいたします。